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モバイルSuicaで上越新幹線
「紙のきっぷ」がなくなる!?
Suica de Niigata

モバイルSuicaで上越新幹線

 2006年(平成18年)1月28日に、「おサイフケータイ」対応の携帯電話がSuicaとして利用できるサービス「モバイルSuica」が始まった。従来からの非接触型ICカード「Suica」の機能を携帯電話に移植させたもので、FeliCaフェリカ技術を活かした。

 「おサイフケータイ」対応の携帯電話に、Suicaのアプリをダウンロードして、電子マネーや定期券情報を登録すれば、携帯電話を自動改札機にかざすだけで、鉄道を利用できるようになった。モバイルSuicaはSuicaと同等の機能を有しているので、首都圏の民鉄で導入されたPASMOやJR西日本(近畿エリア、広島・岡山エリア)のICOCAのエリアでも利用が可能(各エリアをまたいで利用することはできない)である。

 モバイルSuicaは、カード型のSuciaと違い携帯電話の画面上に様々な情報を表示できることから、電子マネーの残高なども駅の自動改札機や自動券売機でなくとも確認することができる。

 さらに、2008年(平成20年)3月15日から、JR東日本の新幹線についても、モバイルSuicaで乗車できるようになった。つまり、みどりの窓口や指定席券売機に行かずとも、モバイルSuicaを操作するだけで新幹線乗換口の自動改札機を通過でき、そのまま新幹線に乗車できるようになった。

おトクな料金体系

 モバイルSuicaで新幹線に乗車する場合、事前に乗車券と特急券(指定席・自由席)の購入情報を携帯電話にダウンロードしておく必要がある。ただ、混雑しがちなみどりの窓口に並ぶ必要もなく、指定席券売機やえきねっとの券売機に立ち寄る必要もなくなる。JR東日本側から見れば、その分、みどりの窓口などのスタッフを置いておく必要が無くなる(ただし、ダウンロードに関わるパケット通信の料金は利用者が携帯電話のキャリアに支払う必要がある)。そのため、モバイルSuicaで新幹線に乗車する場合は、「モバイルSuica特急券」という新幹線乗車区間の乗車券と特急券がセットになった“きっぷ”で乗車することになる。

 このモバイルSuica特急券は、指定席、自由席とも同一料金で、さらに通常期、繁忙期、閑散期の期別料金もなく、通年で同一料金となる。なお、隣接駅間や特例区間(東京−大宮間、熊谷−高崎間)では、モバイルSuica特急券では指定席を利用できず、自由席のみの利用となる(下の料金表では地で表示した部分)。

モバイルSuica特急券(運賃込み)の料金表
(通常期指定席・自由席利用の運賃・特急券との比較)
 この他の新幹線区間と乗り継いで乗車する場合や詳しい料金体系については、下記のJR東日本公式webサイトでご確認ください。

 ただし、モバイルSuica特急券の場合は、新幹線駅−新幹線駅間の乗車券と特急券がセットになった商品であるため、在来線駅から新幹線駅(乗換駅)までの運賃は別途必要となる。つまり、乗車券については、「紙のきっぷ」の通しの計算ではなく、新幹線乗車区間と在来線乗車区間で別々に計算されることになる。しかし、モバイルSuica特急券は、「紙のきっぷ」よりも料金が安く設定されているため、新幹線乗車区間と在来線乗車区間で運賃を別々に計算されても安くなっているケースがほとんどである。

横浜−新潟間での新幹線料金の比較 例えば、横浜駅から東海道線に乗り、東京駅で上越新幹線に乗り換えて新潟駅に向かう場合、「紙のきっぷ」とモバイルSuica利用で次のように運賃・料金が異なる。

  • 紙のきっぷ:10,810円
    • 乗車券(横浜市内−新潟):6,090円
    • 新幹線指定席特急券(東京−新潟):4,810円
  • モバイルSuica:9,850円
    • 乗車券(横浜−東京):450円
    • モバイルSuica特急券(東京−新潟):9,400円
      • 運賃相当額:5,100円
      • 特急料金相当額:4,300円

 ただ、越後湯沢から特急〔はくたか〕、新潟から特急〔いなほ〕に乗り継ぐ場合は、遠距離逓減制の運賃制度により、運賃計算が不利に分断され、モバイルSuica特急券がおトクになるとは限らない。例えば、新宿駅から中央線に乗り、東京駅で上越新幹線に乗り換えて、さらに越後湯沢駅で特急〔はくたか〕に乗り換え富山駅に向かう場合、「紙のきっぷ」とモバイルSuica利用で次のようになる(越後湯沢−富山間の乗車券・指定席特急券はモバイルSuicaに対応しておらず、紙のきっぷを購入しなければならない)。

  • 紙のきっぷ:11,600円
    • 乗車券(東京都区内−富山):6,730円
    • 新幹線指定席特急券(東京−越後湯沢):3,230円
    • 指定席特急券(はくたか:越後湯沢−富山、乗継割引適用):1,640円
  • モバイルSuica:12,250円
    • 乗車券(新宿−東京):190円
    • モバイルSuica特急券(東京−越後湯沢):5,800円
      • 運賃相当額:3,080円
      • 特急料金相当額:2,720円
    • 乗車券(越後湯沢−富山、モバイルSuicaでは購入できず):3,470円
    • 指定席特急券(はくたか:越後湯沢−富山、モバイルSuicaでは購入できず):2,790円

 また、新潟県内では、新幹線で同一区間を往復するきっぷ「Sきっぷ」(新幹線自由席)の方が安くなっている。

区間 Sきっぷ モバイルSuica
特急券
発売額 (片道相当額)
新潟−燕三条 2,080円 1,040円 1,500円
新潟−長岡 2,920円 1,460円 2,900円
新潟−浦佐 6,040円 3,020円 4,400円
新潟−越後湯沢 7,100円 3,550円 4,700円
長岡−燕三条 1,800円 900円 1,200円

 モバイルSuica特急券では、新潟−長岡・浦佐・越後湯沢間で指定席が利用できるものの、新潟−燕三条間、長岡−燕三条間ではモバイルSuica特急券でも自由席しか利用できないので、新幹線自由席が利用できる「Sきっぷ」の方が断然におトクである。

シートマップで希望の席を指定できる

 携帯電話からモバイルSuica特急券で指定席を予約する場合、シートマップ(座席表)で空席を確認しながら、希望の座席をピンポイントで指定できるようになる。JR東日本のインターネットサービス「えきねっと」では、大まかな座席位置(A席がいいのか、E席がいいのか、車端側がいいのかなど)しか指定できないが、モバイルSuica特急券では、駅の指定席券売機と同じように、シートマップから希望の席を指定できる。

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