トップとき復刻とき復刻2001・上野編
Revival "TOKI"

〜世紀を超えて。〔とき〕、ここに復刻〜

上野編

「あのときへ。」

 上野駅構内に張られていた〔とき号〕の復活運転を告げるポスター。上下2枚の写真は、10月13・14日に運転だけに、紅葉をバックに走る183系電車特急〔とき〕。肌色の車体に赤いラインの183系電車は、紅葉の季節もよく映えている。

 「あのときへ。」――あなたは、どんな「とき」を想いだされるだろうか……


「なつかしの183系とき号」

 これは、上野駅のグランドコンコースの中央改札にある電光案内表示板。上越・東北新幹線の開業にあわせて、設置された案内板であり、「高崎・上越線」の欄には初めて「とき」の名が刻まれた。上野駅に〔とき〕の名が案内されたのは、1997年10月1日の上越新幹線〔とき〕廃止以来、4年ぶりのこと。

 それにしても、長野新幹線も開業し、高崎・上越線の電光案内板から、〔あさま〕も名も消えてしまい、「普通」が多く並ぶようになった。


JR東日本のエースと並ぶ

 〔とき号〕が発車を待つ16番線の向かい側、17番線には仙台行のL特急〔スーパーひたち7号〕が並んで発車を待っていた。L特急〔スーパーひたち〕にはJR東日本が初めて開発した651系電車が使われ、旧国鉄型のイメージを継承する流麗なフォルムを有する「JR東日本在来線特急のエース」である。この日ばかりは、上野駅の主役の座を183系特急〔とき〕に譲っていた。もしも、〔スーパーひたち〕ではなく「L特急〔ひばり号〕 仙台行」だったらと国鉄の東北・上越特急全盛期に思いを馳せた鉄道ファンも多かったかもしれない。


リアリティ充分

 今回の〔とき号〕では、国鉄時代の面影をできる限り復元されているのは嬉しい限りのことで、ディテールにもこだわり、行先表示も現役当時のものが復元された。

 これが、もし「臨時」と表示されていたら、〔とき号〕の価値は半減していただろう。


国鉄のシンボルもしっかり復元

 国鉄時代の特急電車の先頭車両側面には「JNR」マークが飾られ、国鉄特急のシンボルでもあった(JRになってからは取り外されている)。今回は、JNRマークもしっかりと復元されていた(「JR」マークは外されていた)。しかし、雑踏整理をする駅員さんは、JR東日本の制服である。なんとも奇妙な組み合わせ。ちなみに、1997年に運転された〔懐かしのとき号〕では、車掌さんは国鉄時代の制服だった。

 なお、JR東日本の制服は2002年(平成14年)12月に二代目の新制服に切り替えられた。


〔とき〕のシルエットが浮かぶ

 上野駅地平ホームは、2階建ての構造になっているため、日中でも薄暗く、かえってそれが旅情をかき立ててくれる。そして、ホームの明かりだけが183系電車〔とき〕を映してくれる。


多くのファンが詰めかけた

 上野駅には〔とき号〕を一目見ようと、多くのファンが詰めかけた。〔とき号〕の運転を知らない〔スーパーひたち7号〕のお客さんをはじめ、宇都宮線・高崎線などの列車に乗ろうとした方たちも、年配の方たちを中心に懐かしそうに眺めていた。ご自慢のカメラを抱えてやってきた人から、デジタルカメラ、ビデオカメラと様々なメディアで〔とき号〕の雄姿が記録され、そして、多くの人々の脳裏に焼きついていくだろう。


発車を待つ〔とき号〕

 15番線ホームは、16番線ホームの喧噪とはうってかわって、静かだった。そこから発車を待つ〔とき号〕を眺めていると、周囲の喧噪をよそに堂々と静かに発車を待つ〔とき号〕に、国鉄特急の威厳を感じてしまう。

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