| 1964 Niigata Earthquake |
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天災は忘れた頃にやってくる Disaster strikes when it is least expected.
震災被害の様子
このページの写真画像は、「NABEX」「新潟街角今昔」を運営されている渡辺誠氏の父、渡邊馨一郎氏が撮影されたもので、「ときエクスプレス」では、両氏の画像提供を受けて、写真画像を掲載しています。
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| 新潟市昭和大橋(撮影:渡邊馨一郎氏) |
「昭和大橋」落橋
新潟地震の被害を代表するのが、昭和大橋の落橋である。この年に開催された新潟国体を記念して開通したばかりの昭和大橋は、地震に耐えられず信濃川に落橋した。「新潟地震」といえば、この昭和大橋の落橋、昭和石油タンク火災、液状化現象が思い出されるほど、新潟の人々には印象的なものだった。
昭和大橋落橋の一方で、1929年(昭和4年)に完成した萬代橋(万代橋)は、取付の部分に大きな損傷を受けたが、アーチの部分はほとんど被害がなく、唯一車両が通ることができ、新潟市民への物資補給など災害復旧に大きく貢献した。
落橋した昭和大橋の手前に見える材木は、地震によって発生した津波が信濃川を逆流したことで運ばれたものと考えられる。
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| 国鉄越後線白山駅付近(撮影:渡邊馨一郎氏) |
寸断された交通網
新潟市内を中心とした鉄道網は、地震の発生と同時にその息の根を止められた。国鉄新潟駅、白山駅はホームが崩壊し、壊滅的な被害を受けた。東跨線橋が崩落し、真下にあったキハユニ17型気動車が押しつぶされ、噴砂で車両が線路から脱線、路面電車区間の新潟交通電車線(電鉄線)は、軌道が噴出した泥水に覆われ、復旧に時間を要した。
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| 撮影場所不明(撮影:渡邊馨一郎氏) |
押し寄せた津波
粟島南方沖で発生した地震は、津波を発生させ、新潟県の沿岸部を急襲した。気象庁が津波警報を発令する前に津波の第1波が襲来した地域もあった。新潟市内でも全市に避難命令が発令され、沿岸地域を中心に高台や小学校・中学校などの屋上に避難した。
左の写真の左側に津波によって打ち上げられた漁船と思われる船が見える。
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| 新潟市白山浦(撮影:渡邊馨一郎氏) |
倒壊した建物
新潟地震では「液状化現象」が有名になり、建物への被害は「液状化現象」に起因するものが多いが、他の大地震と同様に、建物の倒壊もみられ、震度5(強震)とされた新潟市内の一部の地域は「震度6(烈震)」の揺れであったと推測された。
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| 新潟市川岸町(撮影:渡邊馨一郎氏) |
横倒しになった県営アパート
新潟市川岸町の県営アパートは、地震の液状化現象で、横倒しになったり、傾いたりした。
液状化現象によるものであり、地震の揺れでバタっと倒れたのではなく、ゆっくりと倒れたため、死者がでなかったことが不幸中の幸いだった。
新潟市の地盤は信濃川が運んで堆積した砂の地層があり、まさに「砂上の楼閣」都市ともいえるところ。だから、新潟市内には目立った高層建築物は建てられず、技術開発によって、やっと20階以上の建物が建設できるようになった。
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| 新潟市赤坂町(撮影:渡邊馨一郎氏) |
膝まで水に浸かりながら……
新潟市の臨港地域、海抜0m地帯は、地割れから噴出した泥水に加え、河川の堤防が決壊したことで、晴れているにもかかわらず、まるで集中豪雨にでも見舞われたように床上浸水の被害が出た。
液状化、堤防の決壊と津波、石油タンクの破損などから、街によどんでいた水は、海水が混じっていたり、原油混じりの泥水であったり、堤防の締切作業と排水作業まで水が引くことはなかった。
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| 新潟市陸上競技場(撮影:渡邊馨一郎氏) |
液状化現象は車をのみ込んだ
18,000名以上が参加した新潟国体(春季大会)。地震の5日前に閉会式が行われた陸上競技場は、液状化現象で泥水が噴出し、泥水は車さえ呑み込んでしまうほどだった。
泥砂が積もってしまった陸上競技場は、災害派遣を要請された航空自衛隊のヘリポートになった。
ちなみに、第19回国民体育大会(新潟国体春季大会)は、例年秋に開催される秋季大会が東京オリンピック開催のため6月に変則開催されたもので、8月に予定されていた夏季大会は新潟地震により中止された。
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| 新潟市湊町通り(撮影:渡邊馨一郎氏) |
黒煙に覆われ、水に浸かった激甚災害地・新潟
地震直後に出火した昭和石油のタンク火災は、火勢が衰えることなく、近隣の民家まで延焼して燃え続けた。その黒煙は、新潟市を覆い続け、まるで震災から立ち上がろうとする新潟市民の不安を示すかのようだった。
昭和石油タンク火災は350時間余も燃え続け、完全に鎮火したのは7月1日だった。そのころには、ようやく新潟市内にも復興の槌音が響いていた。
備えあれば憂いなし Prepare for the worst, and you'll have no regrets.
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