トップplus+上々≠ネ旅IV 2006〔北斗星2号〕
〔あけぼの〕
〔あけぼの〕
青森(連絡船埠頭)
〔スーパー白鳥1号〕
〔スーパー北斗13号〕
〔スーパー宗谷1号〕
〔スーパーホワイトアロー22号〕
〔北斗星2号〕
〔北斗星2号〕
上野
JôJô Tour 2006

2006年 〔北斗星〕再び… “上々”な旅IV

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ゴムタイヤの地下鉄
 札幌市営地下鉄南北線の3000形電車。
 3000形電車の後継車輌である5000形電車。

 札幌市には、市営の地下鉄路線が3路線営業している。この3路線は世界でも稀な「ゴムタイヤの車輌」で運転される地下鉄として有名であり、「SAPPORO式」とまで呼ばれることもあるという。

 一番早く開業した南北線は、1972年(昭和47年)に開催された札幌冬季五輪(第11回オリンピック冬季競技大会札幌大会)に先立ち、1971年(昭和46年)12月に北24条きたにじゅうよじょう真駒内まこまない間が開業し、それ以降、東西線・琴似ことに白石しろいし間(1976年)、南北線の麻生あさぶ−北24条間(1978年)、東西線・白石−しんさっぽろ間(1982年)、東豊線の栄町さかえまち豊水ほうすいすすきの間(1988年)、豊水すすきの−福住ふくずみ間(1994年)、東西線のみやさわ−琴似間(1999年)が開業し、現在では48.0kmの路線網を有する。

 札幌市営地下鉄は、大通に3路線とも乗り入れ、南北線と東豊線はさっぽろにも乗り入れ、この2駅から放射状に広がる。ちなみに、札幌駅はJR北海道が漢字の「札幌」に対し、札幌市営地下鉄はひらがなの「さっぽろ」となっている。これは、JR北海道の駅が札幌市を代表する「札幌」に対し、札幌市営地下鉄は「札幌駅周辺」の地域を示すため「さっぽろ」としたという。しかし、新札幌も同様に「新札幌」と「新さっぽろ」となっていて、こちらはどう説明されているのかはわからない……。

 特殊スチールラジアルタイヤ、ゴムタイヤ式の電車は、鉄車輪式の一般的な電車と比較して、やはり静かで揺れにくい。鉄道特有のジョイント音が聞こえないのはやや拍子抜けの感も拭いきれないが、快適な地下鉄であるのは間違いない。

 「上々≠ネ旅IV」のラストは寝台特急〔北斗星2号〕。
 寝台特急〔北斗星〕などは道内を専用色のDD51型ディーゼル機関車が重連で牽引する。
 赤信号が青信号に変われば、いよいよラストの旅が始まる。
 「上野」の文字が
 2階側のB個室寝台「ソロ」。
 ロビー室からは北の大地の眺望を満喫できる。
 ロビー室では、映画が上映されていた。
 苫小牧では、日高本線のキハ40形350番台ディーゼル気動車が発車を待っていた。
 ホロホロ山(標高1,322m)の頂上に沈んでいく夕陽。寝台特急〔トワイライトエクスプレス〕に負けない夕陽の絶景が広がる。
 食堂ではディナータイムが始まったようだ。
 遠く、函館の夜景が見えると、北海道を離れるのも近くなる。
 DD51型ディーゼル機関車に変わり、津軽海峡線専用のED79型電気機関車が函館から牽引する。
 慎重に連結作業が進められる。
 食堂車「グラン・シャリオ」のランプシェードが旅情溢れる優しい光を齎してくれる。
 寝台特急〔北斗星2号〕が函館を発つと同時に、特急〔北斗20号〕が函館に到着した。
 「グラン・シャリオ」のパブタイム。サッポロビールとおつまみで贅沢なひとときを味わう。
2レ 寝台特急〔北斗星2号〕
0.0 札 幌 17:12発
44.0 南千歳 17:45着
17:46発
71.2 苫小牧 18:05着
18:06発
111.7 登 別 18:41発
129.2 東室蘭 18:57着
18:59発
151.9 伊達紋別 19:20発
164.9 洞 爺 19:33発
206.4 長万部 20:03着
20:04発
237.6 八 雲 20:28発
269.2 20:53着
20:54発
318.7 函 館 21:41着
21:48発
866.5 仙 台 4:54着
4:56発
945.5 福 島 6:00着
6:02発
991.6 郡 山 6:38着
6:39発
1,108.8 宇都宮 8:10着
8:11発
1,188.0 大 宮 9:13着
9:14発
1,214.7 上 野 9:41着

気忙きぜわしい札幌発車

 L特急〔スーパーホワイトアロー22号〕から寝台特急〔北斗星2号〕まで、若干の時間がある。というより札幌駅構内のコインロッカーに預けた荷物を取りに行くため、時間に余裕を持たせていた。

 一度、改札外に出るため、白石−札幌間の運賃(往復で400円)を払わねばならない。これは、JRグループの運賃計算に関する特例「分岐駅を通過する列車に乗車する場合の特例」によるもので、旅客営業取扱基準規程第151条に定められている。これはこの白石−札幌間に限ったものではなく、道内だけでも東釧路−釧路間、新旭川−旭川間、桑園−札幌間、沼ノ端−苫小牧間、五稜郭−函館間が指定されている。なので、特急〔スーパー白鳥1号〕で函館に到着、途中下車した際も、五稜郭−函館間の運賃を改札で精算した。もちろん、特急〔スーパー北斗13号〕に乗車する際も、函館−五稜郭間のきっぷを購入した。

 改札外のコインロッカーに荷物を取りに行き、旭川駅で事前に購入していた札幌から白石までの乗車券を自動改札機に通した。札幌も旭川も、そして函館も当然のごとく自動改札機だった。JR東日本などは「Suica」などICカード型乗車券システムを導入しているが、JR北海道はまだ導入していない。しかし、2009年(平成21年)度をメドにSuicaと同様のICカード型乗車券システムを導入するとJR北海道は発表している。それによれば、札幌圏に導入して、札幌市交通局の「STカード」とJR東日本のSuicaとそれぞれ相互利用ができるよう検討するともしている。これが導入されれば、東京圏のJR東日本の駅から浜松町へ、浜松町からモノレールで羽田空港に行き、飛行機に乗り新千歳空港、新千歳空港からJRで札幌というルートも飛行機は別としてもSuica1枚で小銭やらが必要なくなる。

 閑話休題。札幌駅5番線ホームに立つと、寝台特急〔北斗星2号〕の乗客と思しき人たちが入線を待っていた。上野駅のように事実上寝台特急の専用ホームがあれば、ゆったりと入線を待つことも味わう≠アとができるが、札幌駅ではそうはいかない。この札幌駅5番線・6番線ホームは主に快速〔エアポート〕やL特急〔スーパーホワイトアロー〕などの特急列車が発着するため、寝台特急〔北斗星2号〕はその合間を縫って発車することとなる。

 17時00分、新千歳空港から快速〔エアポート163号〕として札幌に着いたL特急〔スーパーホワイトアロー21号〕が旭川を目指し5番線ホームを離れていった。いよいよ、寝台特急〔北斗星2号〕の順番となる。

 17時03分、桑園方向からDD51型ディーゼル機関車の重連が牽引する12輌編成が入線してきた。

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DD51型ディーゼル機関車・24系25型客車 寝台特急〔北斗星2号〕(札幌発上野行)
札幌駅5番線ホーム入線
hokutosei2_sapporo_arr.wmv
(3,967KB:0分27秒:2006年8月30日収録)

 定位置に到着と同時にドアが開き、ホームの放送に促されて、乗客たちが続々と乗り込んでいく。その流れの後を追って、特急券・B寝台券に指定された5号車の個室ソロに向かった。2年ぶりの寝台特急〔北斗星2号〕のソロである。

(画像提供:日本の旅・鉄道見聞録

 寝台特急〔北斗星2号〕が慌ただしく発車準備を進めている間に、隣の6番線ホームには小樽発新千歳空港行の快速〔エアポート170号〕が到着していた。この快速〔エアポート170号〕が発車すると、いよいよ寝台特急〔北斗星2号〕の番となる。

さらば、札幌

 17時12分、「北斗星色」とも呼ばれる専用色をまとったDD51 1068とDD51 1140のエンジン音がうなり、12輌編成の24系25型客車が動き出した。大きくガクンとくることなく、静かに動き出したので、窓から外を見ていないと気づかないくらいだ。白石までの道のりはこれで2往復、4度目となる。それでもサッポロガーデンパークには目を引かれる。サッポロガーデンパークにはサッポロビール園、国内唯一のビール博物館・サッポロビール博物館、北海道日本ハムファイターズの屋内練習場、ショッピングモール・Arioアリオ札幌がある。線路側に一番近い北海道日本ハムファイターズ屋内練習場の「FIGHTERS」が目を引く。サッポロビール博物館は「北海道遺産」に指定されている。

>>> サッポロガーデンパーク www.sapporobeer.jp/area/hokkaido/entertainment/gardenpark/
>>> 北海道遺産 www.hokkaidoisan.org/

 豊平川を渡り、白石を過ぎると、高架で函館本線をまたぎ、千歳線に入る。新札幌を過ぎ札幌市とも別れを告げる。北広島で札幌発苫小牧行の普通列車(2790M)を追い抜き、快速〔エアポート170号〕の後を追走する。17時45分、南千歳に到着するが、ほとんど乗り込んでくる乗客の姿は確認できなかった。

ロビー室でのひととき

 ちょっと窮屈なソロから出て、隣の6号車のロビー室に向かった。6号車はソロが8室とシャワー室が2室、それにロビーがついている。ロビーには自動販売機もあって、大きな窓からの眺望も楽しむことができる。

 ロビー室のソファに腰かけ、流れる景色を楽しむのも「寝台列車の旅」でしか味わえないだろう。ちょうど車内販売のワゴンが通りかかったので、サッポロビールとつまみを買い求めた。やはり、北の大地にはサッポロビールが合う……。

 ロビー室には小学生の男の子の家族連れがひとときを過ごしていた。話しかけてみると、北海道旅行からの帰途だという。男の子は「鉄道が大好き」で、既に寝台特急〔カシオペア〕にも乗っているという。他にも、全国の寝台特急に乗っているらしく、今次の北海道旅行も特急〔スーパーおおぞら〕などに乗ってきたという。デジタルカメラのモニターに次々と列車の写真が表示され、これはここで撮ったなどと話が弾む。話の途中に苫小牧に停車したが、その際も自慢のデジタルカメラで向かいのホームに停車していた日高本線のディーゼル気動車を収めていた。

 旅先、寝台列車で出逢う「一期一会」も旅の想い出のエッセンスとなる。鉄道少年たちは大宮まで「〔北斗星〕の旅」を楽しむという。

 苫小牧を過ぎると、ロビー室も一気に夕闇に包まれるようになる。標高が1,300mを越すホロホロ山に雲の切れ間から夕陽が沈もうとしていた。夕陽を眺めるために大きな窓のロビーカーを組み込んでいる寝台特急〔トワイライトエクスプレス〕の日本海に沈む夕陽も絶景だろうが、北の大地に沈む夕陽も堪らない絶景である。

 苫小牧停車と前後して、7号車の食堂車では、1回目のディナータイムが始まり、車内放送で開始が告げられた。ロビー室も乗客すべてのためにあるものであり、占有しているのも芳しくはないと思い、1時間ほどでソロ個室に戻った。

 登別、東室蘭、伊達紋別、洞爺と観光地を中心に停車していく。幾度か停車していくうちにあることに気づかされた。それは、発車時に機関車牽引特有の「ガクン」がほとんどないのである。どうも、DD51型ディーゼル機関車に乗務する運転士が停車中にほんのわずかだけ客車を引っ張り、連結器間の遊び&舶ェをなくして、発車時に「ガクン」とならないようにしているようだ。停車時のテクニックといい、停車中・発車時のきめ細やかなテクニックといい、「職人芸」の域に達している。どことなく、「御召列車」を牽引した運転士に通じるような芸当に感心してしまう。

シャワーで汗を流す

 食堂車の営業開始後まもなく、シャワー室を予約しておいた。空きさえあれば複数回の予約もできるとのことで、19時30分からと翌朝8時30分からの2回を予約した。もちろん、シャワー料金も2回分である。やはり、北海道とはいえども夏場は汗をかく(当たり前……)。汗を流せる設備が列車内にあるのは嬉しい限りだ。

時のうつろい

 ソロの個室にはオーディオが流れるようになっており、室内灯の制御と一緒にコントロールパネルで制御できる。12チャンネルが用意されているが、5チャンネルしか流れていなかった。1chはロビー室で放映されていたビデオの音声、2chと5chはクラシック系、3chが洋楽POP系、4chがJ-POPのB.G.M.と割り当てられている。持ち込んだ本を読みながら、時のうつろいを楽しんだ。

 車掌の車内放送が北斗星オリジナルグッズの販売を案内したので、ソロのドアをわずかに開けて、車掌が通るのを待った。寝台特急〔北斗星〕車内、それも北海道内運行時限定のオレンジカードとキーホルダーを購入した。台紙付のオレンジカードセットは、「青函隧道通行証」ともなっている。

JR北海道函館運輸所による〔北斗星〕車内(道内)限定販売のオレンジカードセット

 キーホルダーは、牛革の高級感溢れるもので、意外と重量感もある。JR北海道の「北斗星」エンブレムがついている。3,000円と決して安価なものではないが、旅の想い出の品にはもってこいのものとなろう。

 食堂車では、2度のディナータイムが終わり、20時50分からパブタイムが始まるという。バタバタとしても仕方ないので、パブタイムはのちに行くこととして、ソロ空間を楽しむこととした。

 この時間帯ともなると、通路を歩く人の足音も疎らになり、ソロの乗客のトイレに行くと思われる足音が聞こえる程度である。あとはジョイント音が心地よく響く。八雲に到着する前の車内放送では「八雲では1号車と2号車のドアが開きません」と注意が促された。特急〔スーパー北斗13号〕でもそうだったので、やはりホームが短いらしい。もう車窓はたまに通過するホームの灯りが目立つくらいで、闇の空間が続く。

 森を20時54分に発車すると、函館まで一気に進む。

道南から青函トンネルへ

 「まもなく、函館に到着します。函館では機関車を付け替えるため、7分ほど停まります。函館からは列車の進行方向が変わります。……」と車内放送が流れた。特急〔スーパー北斗〕や〔北斗〕では聴けない車内放送である。付していえば、もちろん乗り換えの案内放送はなかった。

 21時41分、定刻通りに寝台特急〔北斗星2号〕は函館駅8番線ホームに到着した。青函連絡船時代の名残を残す函館駅は、上野駅地平ホームのように櫛形ホームであるため、1号車側に連結されていたDD51型ディーゼル機関車は機回しされることなく、1号車との連結が解かれるのみで、電源車であるカニ24に津軽海峡線専用機のED79型電気機関車が連結される。五稜郭方向の暗闇からヘッドライトを輝かせED79 4が近づいてきた。よくみれば、電源車側となる方にも〔北斗星〕のヘッドマークが掲げられている。つまり両エンドにヘッドマークが掲げられているわけである。

 ホーム上の係員の誘導で、ED79 4は連結位置の手前1mほどで一度停車し、ゆっくりゆっくりと動き出して電源車と連結される。「ガチャン」と連結器が結ばれ、係員によってホースも繋がれる。ホーム上で連結の様子を見守っていた寝台特急〔北斗星2号〕の乗客たちも発車時刻が近づき、最寄りの11号車のドアから再び乗り込んでいく。21時48分、進行方向を変えた寝台特急〔北斗星2号〕は函館駅8番線ホームを離れた。それとほぼ同時に6番線ホームには特急〔北斗20号〕が滑り込んでいった。この特急〔北斗20号〕は、札幌を寝台特急〔北斗星2号〕のちょうど1時間後である18時12分に出発した列車で、約318kmで1時間の差を猛追してきたことになる。

 五稜郭までは函館本線を一旦戻り、五稜郭からは江差線に入る。函館からは2年前の「上々≠ネ旅II」と同じ旅程となったので、新鮮みは確かにないが、逆に「旅慣れ」にも近い心境にもなった。22時17分頃、最後の車内放送が流れ、郡山到着前まで車内放送は一時休止となった。この最後の車内放送では、青函トンネルの進入時刻と退出時刻、最深部の中間地点の通過時刻もそれぞれ、22時38分頃進入、22時56分頃最深部通過、23時18分頃退出と案内された。青函トンネルが開業し、寝台特急〔北斗星〕が走り始めてもう18年。いまだに青函トンネルの通過時刻を案内するところに〔北斗星〕の根強い人気が裏付けられている気がした。

〔北斗星〕を支える人たち……

 最後の車内放送が流れる前に、パブタイムの食堂車「GRAND CHARIOTグラン・シャリオ」に立ち寄った。まだオーダーもOKとのことで、2人用のテーブルに陣取った。グラスのビールとつまみにピーナッツをオーダーした。このオーダーと同時にラストオーダーとのこと。ビールは北海道発の列車らしく、サッポロビールだった。車窓はたまに街灯がみえるほどだが、それもそれで味わいがある。これまでの「上々≠ネ旅IV」の想い出を回想しながら、ビールに酔いしれた。

 「GRAND CHARIOT」には他にも食堂車のパブタイムも味わう乗客がいて、「列車旅」の話に花が咲いているようだ。その間もウェイトレスは接客に立て込んでいる様子だ。「この寝台特急〔北斗星2号〕の旅を支える人たちはどれほどいるだろうか……」。こんな思いが脳裏をぎった。DD51型ディーゼル機関車の運転士、今乗務に当たっているED79型電気機関車の運転士、そして蟹田まで車掌業務にあたるJR北海道函館運輸所の車掌たち、さらにここGRAND CHARIOTで供食を務めるコックに、車内販売までこなすウェイトレス。そして本州に戻りEF81型電気機関車の乗務を任るJR東日本の運転士。さらに、函館駅で機関車の付け替え作業にあたった係員、深夜の青森信号場の係員。さらに各車輌の整備作業に裏方で支える作業員。どれほど多くの人たちがこの寝台特急〔北斗星2号〕の運行に従事しているかと思うと、ひとつの列車が正確にかつ快適に運行されているのはこれらの人たちのお蔭だとつくづく感心した。

 ビールを味わっていると、最後の車内放送で案内された青函トンネルの進入時刻が近づいていた。いつの間にか木古内から海峡線に入り、それまでの江差線内での微妙な揺れが収まっていた。案内された時刻通り22時38分、寝台特急〔北斗星2号〕は青函トンネルに突入した。「GRAND CHARIOT」で体験する青函トンネル突入も格別である。GRAND CHARIOTの客たちは窓の外に視線を注ぎ、青函トンネルに入ったとさらに話が弾んでいたが、その一方で、ウェイトレスは青函トンネル突入に目もくれず閉店作業を手早く進めている。グラスに注がれたビールを飲み干し、23時のクローズ時間も近いことから、「おあいそ」してもらうことにした。一番最後にオーダーした客でもあり、遅くまで席を陣取ってしまった感謝の言葉も添えて、GRAND CHARIOTを出て、5号車に戻った。さすがにこの時間ともなると、6号車のロビー室には寒暖を楽しむ乗客の姿はなく、みんな自室に戻ったようだ。

 5号車のソロ個室に戻り、スーッと青函トンネル内を進んでいく寝台特急〔北斗星2号〕は最深部を通過し、上り勾配に差しかかったようだ。部屋の灯りを落とし、流れるトンネルの非常灯を眺めていた。23時18分、本州・青森側に退出した。本州側は雨が降っていないようだが、雲で星空は遮られているようだ。

 GRAND CHARIOTのビールが効いたのか、眠気が襲ってきた。ソロのベッドをセッティングを施した。とはいっても、シーツを敷き、毛布を広げる程度だが……。備え付けの浴衣に着替え、再び室内灯を落とし横になった。どこかの駅に運転停車したようだが、窓の外を見ても、暗くてどこの駅かはわからなかった。のちに蟹田駅と判明したが、その頃にはウトウトしはじめ、線路の継ぎ目のジョイント音をB.G.M.に眠りに就いた。

《特別付録》 寝台特急〔カシオペア〕〔北斗星〕〔トワイライトエクスプレス〕、急行〔はまなす〕運行時刻表
(PDFファイル:165.33KB、新しいウィンドウが開きます)

特別付録について
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寝台特急〔北斗星2号〕の車輌編成
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電源車
カニ24 503
←函館 上野・札幌→
  • 1号車・11号車のB寝台は、4人利用で個室化
(北海道イメージアップキャンペーンキャッチフレーズ・ロゴタイプ届出番号2598)
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