トップplus+上々≠ネ旅III 2005〔宇和海24号〕
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2005年 夢四国(コーストラリア)一周+ブルートレイン “上々”な旅

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 松山・高松・岡山方面の時刻表に比べ、予土線の運転本数は半分ほど。
 
 アンパンマン列車はドキンちゃんが出迎えてくれる。
 アンパンマン列車の車内は、アンパンマンとしょくぱんまんが頭上に描かれている。
 指定席とグリーン席の1号車はアンパンマンではない普通車輌が連結されていた。
 ドア上の電光案内器。今や、標準となった感がある。2000系気動車では英語表示はされない。この他にJR四国の観光情報も流れる。
 松山に到着したL特急〔宇和海24号〕。
 ライトアップされた松山駅。
 松山駅前からは伊予鉄道の路面電車が便利だ。
1074D L特急〔宇和海24号〕
0.0 宇和島 18:56発
20.2 卯之町 19:14発
34.8 八幡浜 19:28発
48.1 伊予大洲 19:41発
59.3 内 子 19:54発
85.3 伊予市 20:14発
96.9 松 山 20:22着

アンパンマンたちに囲まれて

 「務田からのガマン」の合計15分間から解放され、ホッと一安心し、ちょっと時間があるので、改札の外に出てみたが、陽が落ちているだけあって、街の様子は窺い知ることはできない。

 L特急〔宇和海うわかい24号〕までそれほど時間もないので、とって返すように駅舎内に戻った。

 L特急〔宇和海24号〕は、JR四国自慢の「アンパンマン列車」で運転される。この「アンパンマン列車」(ばいきんまん号・ドキンちゃん号)は、予讃線で運行されている2000系気動車のうち11輌を「アンパンマン」キャラクターのペイントが車体外面を中心に内装にも施されている。ペイントはばいきんまん、ドキンちゃん、しょくぱんまん、カレーパンマン、クリームパンダ、メロンパンナなど、各キャラクターごとに施されている。予讃線用の編成の他にも、土讃線には「アンパンマン列車」(ブルー・ピンク)がある。さらに、徳島線と高徳線には「ゆうゆうアンパンマンカー」がある。JR四国は「アンパンマン」でいっぱいである。

 このL特急〔宇和海24号〕では、2号車〜4号車がしょくぱんまん号やクリームパンダ号になっているが、最後尾の1号車は、ノーマルな通常車輌となっている。

 18時56分、4輌編成のL特急〔宇和海24号〕は宇和島駅を発った。普通指定席の1号車は、他の乗客がいない。パーテーションで区切られた半室グリーン席は乗客がゼロ。この車輌は、いわば間違いなく「貸切状態」になっていた。しばらくして、車掌の検札があったが、指定席券分の検札は自分ひとりで、とても優しく接してもらえたのが印象に残った。JR四国の社員の方々はみなさん、丁寧に接客の教育が徹底しているのか、非常に心地よい。けれども、よく考えれば、それは利用客が少ないからひとりひとりに丁寧に接客できるという厳しい現実の裏付けでもあるわけで、手放しで喜んではいられないが、これによってバスやマイカーからの利用客の流入が多くなることを期待しよう。

 進路を北にとり、次の停車駅は卯之町である。ここ、卯之町のある西予市は、2004年(平成16年)10月に5町が合併してできた新しい市で、それ以前は宇和町だった。四国では市町村合併が進んでいて、四国中央市なんて市も誕生したくらいだ。

 よくよく考えると、このL特急〔宇和海24号〕で、今回の旅の最後のディーゼル特急となってしまった。高松から〔うずしお〕、〔剣山〕、〔南風〕と乗ってきたが、予定では松山からの〔しおかぜ〕は電車特急となっている。高出力のエンジン音とも、もう少しでお別れである。

 車窓はもう暗闇ばかりが続き、所々では並走する道路がみえる。そこを走る車のヘッドライト、コンビニのネオン、信号機、家々の明かり。予土線より明るい。

自動放送、バグる?

 2000系気動車の車内放送は、自動放送が導入され、車掌が補足する形になっているが、「次は着きます、停まります」と駅名部分がカットされた放送が流れてきた。どうも自動放送装置にバグが発生したのだろうか。内子からは車掌の肉声放送のみとなった。

 伊予大洲からはショートカットするように内子線に入る。内子線はもともと「盲腸線」(盲腸のように主要路線から行き止まりの終端駅までの短い路線を指す)だったが、1986年(昭和61年)3月には予讃線をショートカットすることを目的に、向井原−内子間などが開業し、それまで伊予灘に面する海岸沿い(伊予長浜)を走っていた特急列車は、内子線を経由するようになった。この短絡線の開通で、6.3km短くなった。わずか6.3kmと思いがちだが、気動車の6.3kmとなれば大きいだろう。

 だが、内子線(新谷−内子間)を地方交通線として、運賃計算しなければならないのはややこしい。これでは、運賃計算の原則である営業キロでは運賃が計算できず、擬制キロや運賃計算キロを用いなくてはならない。全体的に考えれば、内子経由を予讃線、伊予長浜経由を「長浜線」に一度再編させる必要があるだろう。情報通信革命が進み、『時刻表』などに基づいて運賃を計算したりするのではなく、パソコンで簡単に運賃などを計算できる時代になったから、再編の必要性はないかもしれないが、「ねじれ」現象の解消ともいうべき路線名称の再編が必要なのは変わりないだろう。

 内子では3分間停車した。これは予讃線、内子線が多度津以西で単線であることから、特急列車でも行き違いのための停車時間がどうしても必要なのだろう。せっかく車輌側が性能が飛躍的に向上しても、逆に行き違いのための停車時間の拡大が拡大してしまうと、元の木阿弥になってしまう。車輌性能の向上に合わせて、設備も改良しなければならず、単線のボトルネック問題はなかなか難しい。

 内子ではL特急〔宇和海21号〕との行き違いのための停車だったが、次の伊予市でも3分間停車した。今度待った相手は、普通列車の宇和島行。岡山まで直通するL特急〔しおかぜ〕のように速達性が重要視されていないから仕方ないが、特急列車が普通列車を待つこの現実をどう受け止めたらいいのか。決して、悪いとは思わない。鉄道のダイヤはさまざまな要因が複雑に絡み、これがベストと設定されたもので、普通列車の宇和島行にしても、松山での接続などがあるのだろうから、これでいいのだろう。ちなみに、行き違った宇和島行の普通列車はキハ185系気動車が普通列車格下げに改造された車輌(キハ185系3000番台・3100番台気動車)で運行されていた。

坊ちゃんスタジアムと愛媛の野球王国

 伊予市からは架線下のディーゼル特急となる。左手にカクテル光線に一段と照らされた野球場が見えた。あれが「坊ちゃんスタジアム」(松山中央公園野球場)だろう。

 ちなみに、松山市生まれの俳人・正岡子規は、「打者」「走者」「四球」などの野球訳語を生みだし、2002年(平成14年)には没後100年を記念して野球殿堂入りを果たした。それだけでなく、愛媛は野球王国でもある。古くは景浦將(松山商出身、大阪タイガース)、藤本定義(読売監督として7回、阪神監督として2回優勝の名将)、千葉茂(松山商出身、読売)、西本聖(読売)ら多くの名選手を輩出している。プロ野球界だけではなく、甲子園を舞台とした高校野球でも松山商が常連の強豪校(センバツ16回・夏26回出場、センバツ2回・夏4回優勝)だったり、最近では済美高が2004年(平成16年)のセンバツ(第76回)に優勝、夏(第86回)は準優勝していたりする。「野球拳」も松山生まれというから、愛媛の野球王国ぶりは野球ファンでは有名なところだ。

路面電車が走る街・松山へ

 20時22分、L特急〔宇和海24号〕は松山駅3番線ホームに到着した。松山駅は、最近改装されたらしく、三角屋根がライトアップされて、松山の街に浮かび上がっていた。

 松山市は、路面電車が走る街だ。駅前にも電停がある。路面電車はあす満喫することにして、きょうは早々にホテルに入ることにしよう。松山駅前電停から伊予鉄道の路面電車で、宿泊先の最寄りとなる西堀端電停で路面電車を降り、ホテルに入った。

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