トップplus+上々≠ネ旅III 2005〔サンライズ瀬戸〕
〔サンライズ瀬戸〕
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JôJô Tour 2005

2005年 夢四国(コーストラリア)一周+ブルートレイン “上々”な旅

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 シャワールームのコントロールパネル。
 購入したシャワーカード。シャワーは310円。海水浴場のシャワーより高い?
 シャワールームには、リンス・イン・シャンプーとボディシャンプーが常備されている。揺れる車内ではシャワールームでも手すりは必須。
 緑のボタンを押すと温水が出て、タイマーがカウントダウンする。赤のボタンを押せば、温水は止まり、カウントダウンも止まる。
 車内で販売されているシャワーセット。200円でタオルと歯ブラシがつく。
 4号車のシングルデラックス(2階の1人用A個室)とサンライズツイン(1階の2人用B個室)。
 5号車の指定席扱いの「ノビノビ座席」。二段ベッドが並んでいるようにみえるが、なんとなく旅客船の桟敷席にも似ている。デッキからドア越しに撮影。
5031M 寝台特急〔サンライズ瀬戸〕
0.0 東 京 22:00発 変更
28.8 横 浜 22:24発 22:59発
104.6 熱 海 23:21発 23:51着
23:23発 23:53発
126.2 沼 津 23:40発 0:07発
146.2 富 士 23:54発 0:20発
180.2 静 岡 0:20発 0:44発
257.1 浜 松 1:11着 1:35着
1:13発 1:35発
644.3 姫 路 5:28着 5:40着
732.9 岡 山 6:27着 6:42着
6:31発 6:46発
760.7 児 島 6:53発 7:09発
783.4 坂 出 7:08着 7:26着
804.7 高 松 7:26着 7:43着

快適なシャワー空間

 やや揺れが気になるが、デッキや車輌間の自動ドアはとても静かで、スーっと開く。徹底した静音設計で、個室内にいれば、まったく気にすることはない。

 3号車の車端にあるシャワー室に向かった。4号車にもシャワー室はあるが、A個室(シングルデラックス)専用で、B寝台やノビノビ座席利用者は3号車のシャワー室を利用する。3号車端に着くと、先約があり、シャワー室は「使用中」と表示されていた。こんなときは、隣接する「ミニサロン」で待つことにしよう。ミニサロンの椅子に腰をかけ車窓を眺めているだけで、時間が経つのは速く感じてしまう。ドアのカギが開く音がし、先約の利用客が出てきた。次の利用者は待っている気配もなく、自分の番のようだ。

 シャワー室はそれほど狭くなく、脱衣にも場所をどうしようか考えなくてもよい。ただ、手すりは必須だ。シャワーカードを機械に通すと、シャワールーム内の残時間が「6分00秒」となった。リンス・イン・シャンプーとボディシャンプーが常備されていて、シャワーセットさえあれば事足りるのは嬉しい。ただ、狭い車内だけに脱衣ルームとシャワールームを仕切るドアに工夫がされているが、逆に普通のドアと違ってコツが必要のようだ。

 緑のボタンを押すと、温水が出てきた。温度調節も可能で、ちょっと熱めにしてみた。さらに、シャワーのずるのフックも位置調節が可能のようで、背の高さに合わせてシャワーノズルの位置も変えられる。赤のボタンを押せば、温水は止まり、残時間のカウントダウンも止まる。

 ただ、揺れる車内だけに手すりにつかまっていないと、不意の揺れに蹌踉よろけてしまう。木目調の壁が暖かみを感じさせてくれるが、ステンレスの壁は鏡がわりにもなってくれる。

 頭と身体を洗い、それに歯も磨き、シャワーで少し身体を温めて、シャワールームを出た。身体を拭き、個室備えつけの浴衣に着替え、身支度を調えた。シャワールーム洗浄ボタンを押してから退出してほしいとの案内があるので、洗浄ボタンを押すと、シャワールームの天井にあるノズルから水が出て、シャワールームの洗浄が始まった。洗浄が終わると、送風による乾燥で次の利用者にも快適に使えるようになる。こんな些細ささいな設備も利用者にとっては嬉しい設備だし、車輌を保有するJR東海とJR西日本の「サンライズ」に対する意気込みがここからも伝わってくる。

「動くホテル」285系電車・サンライズ

 3号車のシャワー室から6号車の自室の個室に戻る。4号車はシングルデラックスと呼ばれる1人用A寝台個室とサンライズツインと呼ばれる2人用B寝台個室の合造車。通路は通常レベルにあり、シングルデラックスは2階へ、サンライズツインは1階へと階段を上り下りする。通路を眺める限りは、普通のホテルと見違えそうである。まさに「動くホテル」285系電車・サンライズの動くホテルたる所以を見た気がする。

 4号車のシャワー室はシングルデラックスの利用客専用となっているが、他の利用者が使っていたのを目撃した。たぶん、シャワーカードのシステムが同一なのが問題であって、ここさえ改善されればしっかりとしたシステムになるだろう。利用者のマナーに頼っても、99.9%がマナーを守っていたとしても、0.01%がマナーを破り本来の利用者であるシングルデラックスの利用客が使えなければ何の意味もない。確かに、3号車と4号車という号車を意識しなければ間違えそうである。やはり、なんらかの改善が必要である。

 5号車はノビノビ座席とよばれる指定席とシングルが2室の合造車。ノビノビ座席といっても座席シートがあるわけではなく、二段ベッドが並んでいるようにみえるが、旅客船の桟敷席のようなもので、ゴロ寝座席といったらいいだろうか。指定席料金で利用できるだけあって、根強い人気があるらしい。すでにカーテンを引いて「ゴロ寝」している人も多い。

 プライバシー確保が難しい点であるが、格安の料金で利用できるのは、新しい寝台列車、夜行列車の一面を見た気がする。

携帯電話

 この後、自室の個室に戻ってしばらくすると、自宅にいる身内から携帯電話に電話がかかった。自宅の近所で火災発生との電話だった。ボヤで済めばいいが、どうも火柱が上がっているという。発生場所を確認させたが、自宅が風下で火の粉が飛んでくるおそれもあるという。それでも消防車が駆けつけ消火が始まっているらしい。しばらく何度か電話でやり取りしたが、火災は1棟の住宅を全焼してなんとか鎮圧した。

 このような移動中は、なにより携帯電話が機能を発揮する。しかし、時間帯などを配慮しないと、周囲に迷惑がかかる。近所で火災という非常事態でも冷静に対処しないと、迷惑がかかってしまう。

 京浜東北線・蒲田駅付近での人身事故に加え、自宅近所での火災と、弥が上にも「危機管理」が重要である、例え旅行の移動中でも。

 熱海までに遅れを5分取り戻し、寝台特急〔サンライズ瀬戸〕〔サンライズ出雲〕はさらに西進していく。ここからはJR東海の管内に入る。寝台特急〔サンライズ瀬戸〕〔サンライズ出雲〕に用いられている285系電車は、JR東海が2編成、JR西日本が3編成を保有し、東海車は3000番台で区分されている。ちなみに、この6号車はサハネ285-3002で編成はJR東海のものである。区分はあくまでも保有会社の区分で、全くといっていいほど同一である。寝台特急〔サンライズ瀬戸〕〔サンライズ出雲〕には、シングルデラックス、シングル、サンライズツイン、ノビノビ座席の他に、ソロとシングルツインが連結されている。ソロはシングルよりもベッド幅や個室が狭い。シングルツインは、シングル(1人)なのかツイン(2人)なのかよくわからない個室名称であるが、1人用が基本で、二段ベッドの上段を使うことで2人用にもなるという。ただ、サンライズツインよりは手狭な個室だという。

 さらに、分煙化が徹底されていて、6号車のシングル全23室とデッキ、4号車のシングルデラックスの24番・25番・26番個室、サンライズツインの3番・4番個室が喫煙可能で、それ以外は禁煙となっている。禁煙個室、禁煙車内で喫煙すると検知器が作動し、列車自体が緊急停車するという。

深夜の東海道を西進

 時計は既に午前0時を回り、日付は1月27日(木)となった。沼津、富士と停車したが、ほとんど乗客の動きは感じられなかった。東海道新幹線の直接の恩恵を受けない東海道本線の沿線には東京からの最終列車の位置付けもできるが、いす席がないため、最終列車の性格はそれほど強くはないようだ。

 0時30分を過ぎた頃、寝台特急〔サンライズ瀬戸〕〔サンライズ出雲〕は遅れを取り戻すべく、深夜の東海道本線を西進している。由比付近では、東名高速と国道1号線と併走した。この時間でも2本の大動脈はひっきりなしにトラックが行き交う。寝台特急〔サンライズ瀬戸〕〔サンライズ出雲〕は、そのトラックを徐々に追い越していく。逆にいえば、寝台特急〔サンライズ瀬戸〕〔サンライズ出雲〕の速度はおよそ100km/h以上出ていることになる。寝台電車の優位性を遺憾なく発揮している。

 0時43分、静岡に到着した。ここまでに遅れをおよそ10分程度短縮した。静岡でも停車時間はわずかで発車していく。この後は浜松に停車し、その後は一気に姫路までドアが開くことはない。トイレに行くついでに、3号車のミニサロンに併設されている自動販売機で飲み物を買った。この時間帯、通路を歩くのにも細心の配慮が必要だ。特に、5号車はノビノビ座席と間仕切りはなく、静かに歩かないとはた迷惑になってしまう。

 時計の針が1時を過ぎる頃、部屋の灯りを落とし、読書灯のみにして、横になった。星が輝く夜空をみながらと思い、カーテンを開けておいたが、踏切を通過するたびに、水銀灯が目に眩しく、逆に星空を楽しむことができなかった。眩しさのあまりカーテンを閉め、横になっていると、いつの間にか床に就いていた。

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