| JôJô Tour 2003 |
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| 左は今や東海道新幹線からは完全に引退した100系電車。山陽新幹線では塗色が変更されているが、現在でも活躍しているが、小倉−博多間などの〔こだま〕が主なフィールド。右は〔ひかりレールスター〕。 |
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| 〔ひかりレールスター〕用の700系7000番台電車。最高285km/hで新大阪−博多間を走る。東海道新幹線区間では見られない。 |
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| 〔のぞみ500号〕が小倉駅に入線する。まるで戦前の「弾丸列車」の現代版だ。 |
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| 20時28分、最高速度の300km/h達成。ドア上の電光掲示器で表示される。 |
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| 1時間20分で岡山に到着。 |
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| 新幹線の代名詞ともいうべき0系電車。〔こだま〕にしか使われなくなったが、山陽新幹線区間では健在だ。 |

| 500A 〔のぞみ500号〕 |
| 0.0 |
小 倉 |
20:21発 |
| 192.0 |
広 島 |
21:07発 |
| 336.9 |
岡 山 |
21:41着 |
未知の速度――時速300km
小倉駅13番線・14番線ホーム。ここは山陽新幹線上りホームである。14番線ホームには、100系電車の〔こだま593号〕が20時00分の発車を待っている。その隣を博多からの上り新幹線が発着していく。〔ひかりレールスター382号〕、〔こだま688号〕が発車していけば、次は、〔のぞみ500号〕である。
20時20分、500系電車16両編成の〔のぞみ500号〕が到着した。降りる乗客は数えるほどだ。実は、JR旅客会社は地域ごとに6分割したので、JR同士での競争は発生しないのが原則である。しかし、新幹線と在来線は、旅客会社の範囲を新幹線では路線単位としたため、東京−熱海間や米原−新大阪間のように新幹線と在来線では別会社ということがある。だが、その性格上、利用客の棲み分けが事実上存在し、競争は余り発生していない。だが、博多−小倉間に限っては、JR西日本とJR九州で相当激しい競争が展開されている。福北間が九州のドル箱路線であるからである。JR九州は〔ソニック〕や快速などでフリークエンシー性で勝負し、JR西日本は「福北こだま」の増発で、速達性にフリークエンシー性も向上させている。もちろん、双方とも割引企画きっぷを発売して、競争を激化させている。だから、小倉で新幹線を降りる乗客がいてもなんの不思議でもない。だが、〔のぞみ500号〕から降りた乗客は少なかった。その理由はすぐにわかった。
20時21分、〔のぞみ500号〕は最高速度300km/hの旅をスタートさせた。これで、2日間の九州滞在ともお別れである。指定席券に表記された4号車の座席に座ると、4号車は乗車率20%にも満たないほど空いている。日曜日の夜、新大阪行の上り新幹線はこの程度が恒常なのか、それはわからないが、せっかくの500系電車〔のぞみ〕も寂しい。
小倉駅を発った〔のぞみ500号〕は、新関門トンネルへ入った。20時27分、流れる車窓に新下関駅のホームが見えた。もう本州である。それでも、加速し続ける500系電車。20時28分、「現在の速度は300km/hです」とデッキとのドアの上にある電光掲示板にスクロール表示される。確かに、今まで新幹線で体験したことがない車窓の速さである。210km/h、240km/h、270km/h、275km/hと新幹線はスピードレコードを更新し続けてきた。自分にとって300km/hは未知の領域である。それに今突入した。300km/h特有の揺れとでもいうべきか、ジェット旅客機みたいに小刻みに揺れる。併走する高速道路の車両もあっという間に車窓の後ろへと流れる。「300km/hという速さ」は、山陽新幹線の区間でしか体感できない。280km/hを超したあたりから揺れ方が異なっているように感じる。今まで新幹線では味わったことのない揺れ方だ。だからといって、気分を害するようなものではなく、スーっと300km/hに達するような揺れである。
500系電車は、究極に速さを追求した電車である。まさに戦前の「弾丸列車」の現代版のようである。この500系電車を一言で表現するなら「筒」がいちばん適した言葉ではないだろうか。それほど、客室内も円を描いている。デッキへ続くドアも弧を描いており、天井に向けて絞られていくイメージが残る車内である。トンネル内でも300km/h運転は続くが、トンネルに入る時の「耳ツン」はあまり感じられない。すれ違う〔のぞみ〕や〔ひかりレールスター〕の700系電車とは、相対速度約580km/hですれ違うので、人間の動体視力では追いつけない。ビュンとすれ違うような印象である。あっという間に駅を通過していく。10月1日に小郡から改称された新山口もほんの数秒で通過していく。
21時06分、〔のぞみ500号〕は広島に到着した。小倉から広島までの約200kmを55分で結ぶ。これが500系電車〔のぞみ〕の威力である。広島では、やや乗車があり、乗車率も20%を超えるほどとなった。あと30分程度で、岡山である。
80分で岡山に
21時41分、〔のぞみ500号〕は岡山駅3番線ホームに到着した。小倉から80分である。ちなみに、前々夜に乗車した〔彗星〕だと、岡山から小倉まで5時間41分かかっている。寝台列車との単純な比較は避けるべきだが、それにしても所要80分というのには驚かされる。いかに新幹線が日本列島を縮めたかがわかる。〔のぞみ500号〕は再び300km/hの旅を演出するため、新大阪に向けて発車していった。岡山駅の新幹線ホームでは意外な車両と対面することができた。それは、0系電車である。東海道新幹線の区間では全て引退した0系電車だが、山陽新幹線区間では〔こだま〕として活躍を続けている。対向の2番線ホームに〔こだま689号〕として停車中である。この〔こだま689号〕は新山口行で、ドア脇にある行先案内器は「こだま 新山口」と表示されている。
夜も更け、小倉ではいったん止んでいた雨も、岡山の手前からパラパラと降り始め、岡山駅に降り立つ頃には本降りとなっている。これでは次の列車までの時間を岡山駅構内で過ごすしかないようだ。
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