トップplus+上々≠ネ旅I 2003〔ソニック46号〕
JôJô Tour 2003

2003年 〔のぞみ〕 〔彗星〕 〔ソニック〕 〔サンライズ瀬戸〕  東京〜別府 看板列車乗り継ぎ “上々”な旅

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 別府での所用を終えた2003年(平成15年)10月12日、日曜日。せっかくの三連休2日目も別府の空はぐずつき、雨が降り続けている。所用が早く終わり、予定していたL特急〔ソニック50号〕よりも2本早い〔ソニック46号〕に変更。所用先から別府駅に電話し、〔ソニック46号〕の指定席を確保できた。電話一本で変更できるのはうれしい限りだ。

 原色系を大胆に配色するのが、JR九州の特徴も言える。これは、〔ハウステンボス〕から配置転換された〔きりしま〕・〔ひゅうが〕用の485系電車。〔にちりん〕として別府駅にも顔を出す。
 JR四国から購入したキハ185系気動車。〔あそ6号〕として発車を待つ。
 815系電車。ワンマン運転の2両編成ながら、別府駅では多くの利用客が乗り降りした。別大の都市間輸送も担う。
 〔ソニック46号〕は883系電車で運転。車内のヘッドレストが〔ソニック〕の最大の特徴でもある。
 〔きらめき102号〕が到着した。〔有明〕・〔つばめ〕用の787系電車で運転している。
 小倉駅の改札口を出ると、目の前には北九州都市モノレールが駅ビルに串刺しのようにある。

3046M L特急〔ソニック46号〕
0.0 別 府 17:23発
69.0 中 津 18:02発
95.8 行 橋 18:17発
120.8 小 倉 18:31着

 別府駅4番線ホーム。反対の2番線ホームには、L特急〔にちりん13号〕が〔ソニック33号〕の到着を待っていた。〔ソニック〕・〔にちりん〕の同一ホーム接続によって、博多・小倉と大分以南のアクセスを向上している。〔にちりん13号〕の485系電車3両編成は、特急〔ハウステンボス〕から配置換えされたもので、「KIRISHIMA & HYUGA」の大胆なロゴが目立つ。

 17時05分発の普通列車・日出行を待つ利用者で別府駅の上りホームはつかの間の賑わいをみせている。〔にちりん13号〕が発車した後の下りホームには、豊肥本線経由の特急〔あそ6号〕熊本行が入線した。キハ185系気動車3両編成は、JR四国から購入したものだが、JR九州のコーポレートカラーである赤に塗装が変更され、JR四国時代の面影は少ないが、赤に塗装変更しただけなので、すぐに、キハ185系気動車とわかる。

 徐々に〔ソニック46号〕に乗り込む利用客がホームに集まりだした。時計は午後5時20分にさしかかろうとしていた。大分方向から883系電車「ソニック」が別府駅4番線ホームに滑り込んだ。遊び心を随所に表現した883系電車。先頭車両のカラーリングは6種類もあるという。JR九州は「ワンダーランド・エクスプレス」とも呼んでいるらしい。1995年(平成7年)には当時の通商産業省が選定したグッドデザイン賞、翌1996年には鉄道友の会選定のブルーリボン賞、国際鉄道デザイン賞であるブルネル賞をそれぞれ受賞する輝かしい経歴の持ち主でもある。5両編成の先頭車両、5号車の半室が指定席となっている。

ワンダーランド“Sonic”

 17時23分、定刻通り〔ソニック46号〕は別府駅を発った。883系電車はJR九州初の振り子式電車で、カーブ通過時に自動制御で車体を傾けることにより、乗り心地とスピードの大幅アップを実現した車両である。同じような自動制御振り子システムを採用した車両はJR東日本のE351系電車や弟分にあたる「白いソニック」と呼ばれる885系電車もそうだ。

 九州初の振り子式特急はカーブ通過時に自動制御で車体を傾けることにより、乗り心地とスピードの大幅アップを実現しました。博多−大分間を1時間おきの出発。1時間59分のワンダーランド体験の始まりです。扉が開いたら、車内はきらきら光る鏡の国、座席にはかわいい先客たちが並んでいます。グリーン車のお客さまにはパノラマキャビン、また各車両の乗降デッキはオープンスペースとして楽しんでいただけるよう贅沢に設計されています。小さな子供からお年寄りまで、文句なしに楽しめる「ソニック」で九州東海岸の旅。湯煙の先は陽光きらめく南国です。

 JR九州のうたい文句そのままに、「ワンダーランド」である。883系電車の加速は、グゥっとくるように速い。鉄道業界では最高速度の更新よりも、最高速度はそろそろ限界に達しているのか、いかに加速度をつけていくかの車両開発に傾注しているらしい。それだけにあっという間に100km/h台に乗せるような感じを受けるほどの加速度である。

 座席上の荷物棚は、ジェット旅客機を想像させるようなカバー付の棚で、客室内をすっきりとさせてくれる。さらに、各座席には読書灯もある。女性車掌(客室乗務員)が検札にやってくる。〔彗星〕のときとは違い、カーブを果敢にアタックするようにスピードを上げて、〔ソニック46号〕は北上する。自由席室との合室である5号車の乗車率はほぼ100%に近い。〔ソニック〕に力を入れる理由と結果はこの乗車率の高さにあるようだ。

 順調に北上するかに見えた〔ソニック46号〕は、前の列車が詰まっているのか、否応なく減速する。せっかくの自動振り子システムも効果が発揮されないのは残念である。このため、中津、行橋は3分遅れとなった。

 流れる車窓は一気に夜空へと変わる。降り続く雨はやむ気配がない。どこまでもついてくるように弱くなりつつも降り続けている。車内放送の自動放送が小倉到着を告げた。続いて肉声放送があり、小倉で進行方向が変わる旨も案内された。まもなく、小倉である。

九州の玄関口・小倉

 〔ソニック46号〕は、定刻より2分遅れて18時33分、小倉駅4番線ホームに到着した。行橋からの約30kmで、1分も遅れを回復したのだから、俊足ぶりをみせられたわけである。ここで〔ソニック46号〕は鹿児島本線に入るべく、進行方向を変える。本来の停車時間は3分であるが、2分遅れとあって、その動きは慌ただしい。それに、小倉で乗り降りする利用客も多く、ここでの遅れの回復はそれほど期待できない。

 山陽新幹線が開業するまで、九州の玄関口は門司であった。しかし、山陽新幹線が開業してからは、小倉がその重責を担っている。確かに、まだ本州−九州間の寝台列車は門司が玄関口であるが、新幹線が開業して28年、今は小倉にも玄関口としての風格も出てきた。

 小倉駅に集まる車両たちも多彩である。L特急〔つばめ〕、〔有明〕、〔きらめき〕に使用される787系電車、〔にちりんシーガイア〕の783系電車(ハイパーサルーン)、「白いソニック」の885系電車に、普通列車用の813系電車。JR西日本から乗り入れてくる車両もある。4面8線ある在来線ホームにはどこかに車両が止まっているほど、活況に満ちている。

 小倉駅は14階建てのステーションビルに南北の駅前からペデストリアンデッキが直結している。その2階部分にJRの改札口がある。その改札口を出ると、目の前にはモノレールが出現する。まさに、駅ビルを串刺ししたように、モノレールの小倉駅がある。どーんとモノレールが駅ビルに乗り入れてくるのは、ここだけだろうか。それにしても、駅前の通りから直接乗り入れてくるモノレールの動きを見ているとおもしろい。静かに出入りするモノレールは、なにごともないかのように折り返していく。

 小倉駅では、翌年3月に部分開業を控えた九州新幹線〔つばめ〕の広告がちらほら目に入る。別府よりはその広告の量は多い。〔リレーつばめ〕が運転されるのか、800系電車〔つばめ〕のオレンジカードなどが販売されている。

 別府での所用が早く終わったおかげで、小倉でしばらく時間を取ることができた。当初の予定では、〔ソニック50号〕から〔のぞみ500号〕にすぐに乗り換えする予定だったので、別府に続いて、小倉も駅前ではあるが、散策することができた。小倉は、北九州100万都市の玄関口としてだけでなく、九州の玄関口として、その重責を担い続けることになるだろう。

 時刻は午後8時を回り、小倉駅周辺は三連休を楽しむ人で賑わっている。普通の日曜日であればもう人通りも減るのだが、翌日は体育の日。土曜夜のように賑わいが続いている。駅ビルアミュプラザで買い物も済ませ、小倉駅新幹線ホームに急いだ。この後は、国内最速300km/hの500系電車の〔のぞみ〕が待っている。

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