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「御召列車」
御召列車とは、天皇・皇后両陛下が地方に行幸される際に御乗車になる特別列車のことで、とくに1号編成と呼ばれる天皇・皇后両陛下御乗用の専用車輌によって運転される特別列車を御召列車とよぶことが多い。
鉄道開業日以来、御召列車が多く運転され、とくに戦前は「現人神」である天皇陛下が御乗車になったときには、御召列車を陸橋などから見下ろすことは不敬にあたると官憲に逮捕されることさえあり、また通過する駅でさえ一般客の駅構内の立ち入りが厳しく制限されていた。
戦後は、不敬として逮捕されることはなくなったが、厳格な運行規定はやや緩和されたものの残っている。例えば、
- 多くの運転士のなかから選出された熟練の運転士が起用され、天皇・皇后両陛下が立って出迎え・見送りを受けるため、極力発車・停車時の振動がないよう、また正確に停止位置に停止できるようにする
- 車輌が故障したときの代替として予備車を用意する
- 通常の車輌を使用する場合でも塗装を塗りなおし、天皇・皇后両陛下が御乗車されるときは、先頭部に日の丸と菊の御紋を飾る
- 本列車の運行の直前に、機関車のみの回送列車を走らせ、線路上に問題がないことを確認する
など細心の注意が払われる。
昭和天皇の御代には御召列車が多く運転されたが、今上天皇の御代になると、天皇陛下の御意向などから特別列車としての御召列車の運転は激減し、行幸の際に一般車輌のグリーン車などに御乗車されることが多くなった。一方で、外国王室の国賓などをもてなすため、御召列車が運転されることがあった。
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