江戸時代の末期、長崎のオランダ商館に勤めていた医師、フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト(Philipp Franz von Siebold)は、日本の民具、美術品、動物や植物の標本などを多く収集し、本国・オランダへ送った。この中には朱鷺の標本も含まれていた。当時ライデン博物館の館長だったテミンク(Temminck)がこれを研究し、Ibis
nipponという学名をつけて1835年(天保6年)に発表した。その後、1853年(嘉永6年)にライエンバッハという研究者がNipponia属を新設し、現在ではNipponia
nipponという学名が定着している。Nipponia属に分類されている鳥は、朱鷺1種のみである。