| Moonlight Echigo |
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快速〔ムーンライトえちご〕略史

1982年(昭和57年)11月の上越新幹線の開業により、それまでの上越線の夜行列車、急行〔佐渡〕、〔天の川〕が廃止され、首都圏と新潟を結ぶ夜行列車が全廃された(上野から羽越本線経由で秋田・青森への夜行寝台列車が新潟県内にも停車したが、停車時刻が未明・早朝で「有効時間帯」ではなかった)。
1985年(昭和60年)に関越自動車道が全通し、廉価な高速バス(昼行・夜行)が運行を開始し(1985年12月)、「高いけど速い(2時間)新幹線、安いけど遅い(5時間)高速バス」の新たな図式が生まれた。

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1987年(昭和62年)4月の国鉄の分割・民営化により発足したJR東日本新潟支社は、根強い人気を誇る首都圏−新潟間の夜行輸送に指を銜えているわけにはいかず、6月30日から7月中旬まで、EF64型電気機関車と14系客車を使用した臨時列車(会員制)を運転した。当初は、時刻表にも掲載されず、いわば「団体列車」のような扱いだったこの列車も、相当な人気を誇ったようだった。
EF64型電気機関車と14系客車を使用した臨時列車の人気ぶりに好感触を得たJR東日本新潟支社は、上沼垂電車区に所属していた165系電車(当時、急行〔赤倉〕や〔南越後〕などに使用されていた)を改造して、臨時快速〔ムーンライト〕の運転を開始した。改造された165系電車は、車内をグリーン車並みの座席シートと座席間隔にし、車体のカラーリングも3パターンの専用カラーにした。
1989年(平成元年)3月のダイヤ改正で、新潟−村上間を延長し、新潟県北部の高速道路・上越新幹線の利便性を享受できない地域までカバーし、村上行の快速〔ムーンライト〕から乗り継いで、青森、函館へ向かう「青春18きっぷユーザー」には重宝される列車にまで成長した。
快速〔ムーンライト〕の好評を受けて、休前日などには6輌編成で、一番混み合う時期には通常の3輌編成を3倍の9輌編成で運転して〔ムーンライト〕人気をフレキシブルに対応した。一時期は、長岡で新井発着の臨時列車を分割・併合し、上越・頸城地域、柏崎地域からの利用客の獲得にも努めたが、現在では長野新幹線の開業などもあり、運転されていない。
1998年(平成10年)には、東海道本線の「大垣夜行」が快速化されるのに伴い、〔ムーンライトえちご〕と改称した。首都圏から西へ向かう〔ムーンライトながら〕、北へ向かう〔ムーンライトえちご〕。夜行列車が削減されていく中、JR化後に登場した〔ムーンライトえちご〕の成功は、〔ムーンライトながら〕にも少なからず影響を与えただろう。
本格営業開始以来、165系電車が使用されていた。1997年(平成9年)10月のダイヤ改正で急行〔赤倉〕や〔南越後〕が廃止され、定期列車で運転される165系電車が〔ムーンライトえちご〕だけとなり、隠れた人気列車ともなった。2002年(平成14年)12月のダイヤ改正で下り列車が新潟止まりとなり、2004年(平成16年)3月のダイヤ改正で上り列車も新潟始発となり、快速〔ムーンライトえちご〕の運転区間は、新宿−新潟間となった。
2003年(平成15年)3月、その165系電車が現役引退し、485系電車6輌編成が後を継いだ。485系電車は2002年(平成14年)11月まで盛岡−青森間で特急〔はつかり〕などに使用されていた車輌で、東北新幹線・八戸開業により新潟に転籍してきたものである。なお、165系電車は〔ムーンライトえちご〕から引退したことによって全廃された。
485系電車に衣替えした快速〔ムーンライトえちご〕は、新たにグリーン席が設定され、2,000円程度でグリーン席の旅を愉しむことができる。
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