トップ鉄道模型で再現Nゲージ解剖分析
N-Gauge Model

Nゲージ解剖分析

 「Nゲージ」。 日本で最もポピュラーな鉄道模型のひとつである。

「Nゲージ」とは?

 Nゲージとは、レールとレールの間の幅(軌間)が9mmの鉄道模型の規格のことをいう。軌間が9mmだから、Nineの「N」からNゲージと呼ばれている。

 日本のJR在来線の軌間は1,067mmだから、1067÷9=118.5で実物の車輌の約1/118と、JRの新幹線は1435mm÷9=159.4で実物車輌の約1/159となるはずである。

 しかし、縮尺スケールは、在来線は1/150、新幹線は1/160となっている。新幹線はほぼ縮尺通りだが、在来線に限っては実物の車両よりも小さくなっている。これは、実物の車輌が1,067mmの軌間では理論上極限まで大きいことから1/118では大きくなりすぎ、模型走行上バランスが取りにくいなどの理由から、1/150となっている。

 ちなみに、Nゲージも実物の電車と同じように、電気で動く。その電気は直流12Vである。レールにそれぞれ+と−の電気を流し、その電気によって車輌に内蔵されたモーターを動かしている。その出力をコントロールすることで車輌のスピードを調整する。Nゲージの給電は、パワーパックと呼ばれる給電機器で給電する。

500円硬貨とE1系電車(TOMIX製品)との比較
Nケージ車体の大きさ。左側は500円硬貨(直径26.5ミリ)。在来線はやや小さくなる。

 外国では、Nゲージよりも大きなHOゲージやOゲージが普及している国もある。では、どうして日本でNゲージが広く普及したのだろうか。理由はさまざまに考えられる。

日本の住宅事情
 日本の住宅は、一戸建てならまだしもマンションが多く、外国に比べて総じて狭いのが特徴で、以前は「ウサギ小屋」と揶揄されたほどである。だから、大きな鉄道模型を楽しむ環境ではなく、小さいNゲージが普及していったと考えられる。ちなみに、HOゲージで700系電車〔のぞみ〕の16輌編成を再現すると約4.6mも必要ですが、Nゲージでは約2.5mあれば再現が可能となる。
完成品製造メーカーが多い
 HOゲージやOゲージなどは完成品ではなく、キットや部品を組み立てていく自作品が多く、完成品は多く販売されていない。Nゲージは、プラスチック成型の完成品がほとんどで、買ったその日からNゲージを楽しめる手軽さに加え、完成品製造メーカーが多いことから、販売されている車種も多く、自分の好みにあった車輌をすぐに買い求めることができるのも大きな魅力のひとつである。ちなみに、Nゲージの完成品製造メーカーの大手は、タカラトミー系列のトミーテック(TOMIX)と関水金属(KATO)が挙げられ、その他中小のメーカーも魅力的な製品を発売している。
比較的入手しやすい
 完成品製造メーカーが多いことに加え、街中の模型店で買い求めることができることも、Nゲージが普及した一因と考えられる。
廉価である
 決して安いとは言えないが、他のゲージに比べて大量生産のメリットなどから比較的廉価で、「お金持ちの道楽」ではなく、お小遣い程度で楽しむことができる。しかし、最近ではディテール(細部)の再現度が高まったのと比例して製品価格が高くなっており、昨今の経済情勢も加わって決して安いとはいいづらい環境になりつつある。
カスタマイズできる
 プラスチック成型された製品ですから、気軽に改造や塗色の変更など、カスタマイズすることができる。お気に入りの車両を徹底的に再現したり、「ウソ電」と呼ばれる実物にはない車輌を作ったり、フリーランスの車輌、例えば寝台特急〔カシオペア〕と〔トワイライトエクスプレス〕が合体したような超豪華車輌を作ったりと、自分の好みに合わせて改造できることも魅力である。
レイアウトを制作し思い出に残る風景を具現化できる
 あの時代、あの街並み、あの車輌たち。あの頃の思い出を、レイアウトで再現することができる。
コレクション
 多くの車輌を揃えていくと、コレクションと化していく。Nゲージは比較的小さなものですから、コレクションと化してもそれほど場所を取らず、ブック型ケースで保管でき、レイアウトも分割型レイアウトにすれば、収納することも可能である。

 思い立ったその時から始められる鉄道模型「Nゲージ」。無限の可能性を秘めた懐の深い「鉄道模型」を始めてみるのもいいかもしれません。

Nゲージを始める

 実際にNゲージを始めるには、どうすればいいのだろうか?

 入門編としては、4輌程度の車輌とエンドレス(小判型につながる)のレール、給電機器がセットで発売されているので、それから始めるのが一番手っ取り早い方法である。そこから、車輌を買い集めたり、レールを増やしていったりすると、一気に「夢」が拡がっていく。

雑誌を買って情報収集

 Nゲージだけでなく、鉄道模型全般を扱った月刊誌やNゲージだけの雑誌などで鉄道模型業界の情報を集めるのも、またひとつの楽しみでもある。たいていの雑誌は、さまざま車輌の加工方法や個人のレイアウト紹介など、ためになる情報が揃っている。また、Nゲージメーカーには、ニュースリリースを雑誌にした冊子を販売しているメーカーもある。

 そして、インターネットも情報収集には強力な武器となる。メーカーのサイトや鉄道模型ファンが開設したページなど、ネットサーフィンするだけでも「鉄道模型への夢」に胸がふくらんでいく。

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